もし、昭和基地内や野外活動時に事故が起こったら・・・
ここは南極、救助に行けるのは基地にいる残りの隊員だけです。そんな事態に備えてレスキュー隊員の訓練を実施しました。ただし、レスキュー隊員といっても観測や設営の一般隊員で、日本では冬訓練で体験したのみで、その後特別な訓練を受けてきたわけではありません。そのため、この訓練までにはロープの使い方からレスキュー器具の使用方法などの基礎訓練を積んできました。
今回想定したのは、クラックやクレバスに転落した隊員の救助です。
建物周辺のドリフト(雪山)を事故現場に見立てて、雪上車を支点に、負傷者役の隊員のところにロープを使って降りて行って、負傷者をハーネスやストレッチャー(担架)を使って引き上げました。
最初は慣れない器具と分厚い手袋での作業に難儀していた隊員も回をこなすにしたがってスムーズに救助できるようになりました。
レスキューは無いのが一番ですが、いざというときには素早く対応できるようにしておかねばなりません。
訓練風景 -28℃、酷寒の中での訓練でした。
引き上げ側、救助の支点に雪上車を使うのが観測隊ならではですね
極夜時期の救助も想定して、暗くなるまで訓練は続きました。
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