南極での車両トラブルは場合によっては命にかかわります。そこで、極夜明けの本格的な野外調査に備えて、車両隊員が雪上車の整備をしています。私も野外で毎日乗ることになるので、整備を手伝っています。
昭和基地の車両整備工場、自然エネルギー棟に入った雪上車。今回整備していたのはSM40、沿岸の海氷の移動で活躍する中型の雪上車です。
雪上車のエンジンは運転席と助手席の間にあり、寒いところでも車内から整備ができるようになっています。
駆動ギアのオイル交換、汚れたオイルを抜いて、低音に強い南極仕様の特別なオイルを入れます。
寝ているのではありません。車体の下の整備中
履帯(りたい=キャタピラー)の車輪やサスペンションにグリスをいれていきます。
他にも整備する部分はたくさんあるので、1台整備するだけでも数日かかります。でもこうして丁寧に整備された雪上車であれば、安心して野外に行けますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿