2015-12-18

夏といえば

南極は夏真っ盛り。
最高気温も6.2℃を記録しました。
昭和基地のグリーン・ルームにも夏らしいものが・・・
夏といえば、やっぱりこれですね。

2015-12-02

卵、あたためてます

アデリーペンギンは小石を積んで巣をつくり卵(1~2個)を約35日間あたためます。前回個体数を調査したルッカリー(繁殖地)で、今度は巣の数(営巣数)と卵をあたためている数(抱卵数)を数えます。ヒナたちが出てくるのが待ち遠しいですね。



アザラシさん、ヨダレが・・・

口元にご注目 ヨダレが凍ってます。
何時間この姿勢で寝ているだろう?
アザラシの寝顔はいつ見ても平和です。

2015-11-22

氷の表情

冷たいだけで一見同じように見える南極周辺の氷ですが、そのでき方からいろいろな表情を見せてくれます。大陸で雪が圧縮されてできる氷、沿岸の雪解け水が凍ったもの、海水の水分が凍ったもの、さらに顕微鏡や偏光を通してみると、また違った表情をみせてくれます。なかなか奥深いですね






2015-11-16

ペンギンは何羽?

南極観測隊ではこの時期、昭和基地周辺の大陸や島にあるルッカリー(繁殖地)に集まるペンギンの個体数調査をしています。1枚目くらいだとすぐに数えられますね。では、2枚目は・・・ペンギン達は動き回るので、その場では数えられません。というわけで写真を撮影して後でカウントします。


2015-11-09

アイスオペレーション

 越冬隊では国立極地研究所のイベントや隊員達が帰国後の講演会等で使用する南極の氷を色、味?、気泡の弾け具合などで選んだ氷山から採取します。その数なんとダンボールで400箱、重量で5トンにもなります。氷割りや梱包は人力なので大変な作業なのですが、天気に恵まれ1日で目標数達成!来春以降、皆さんが触れたり、味わう機会があるかもしれませんね。





2015-11-05

ルート工作最終日

 3月から始めた海氷上のルート工作も、最終日となりました。立てた旗竿350本以上、1本の間隔を約500mとすると、実に175kmのルートを作ったことになります。まだ「しらせ」が到着した時に使用する氷上輸送ルートは残っているのですが、まずはメンバー全員がケガや事故無くルートが完成できたことに安堵です。
 
 極夜前は度重なるブリザードでルートがほとんど伸びず、その後もクラック、プレシャーリッジに阻まれたり、低温による機械のトラブルなど苦労も絶えなかったですが、ルートを伸ばしながら見た南極の風景は一生忘れられないものになるでしょう。




2015-11-02

夏の訪れ

昭和基地に南極の夏の訪れをいち早く知らせてくれたのはペンギン達でした。


Walk or sled from AntarcticLIFE on Vimeo.

歩きか、滑りか、ペンギン達もちょっとは悩むようですね。

基地を訪ねてきたのは・・・

昭和基地にも隊員以外の動物が姿をみせる季節になりました。
さて誰の足あとでしょう?


2015-10-29

内陸旅行終了!

内陸旅行から帰ってきました。天候にも恵まれ、予定どおり、メンバー全員、ケガ無く、事故無く、南極大陸を満喫した8日間でした。 詳細は後ほど


2015-10-20

内陸旅行隊出発!

南極大陸の約150km内陸の観測地点まで写真の6名で行ってきます。
大型雪上車に燃料や食料を積んだソリを連結し、時速7kmで移動し、雪上車に寝泊まりする日々です。みずほ基地やドームふじ基地に行っていた過去隊に比べると期間も距離も短いですが、26名の越冬隊で6名が1週間以上も基地を不在にすることは大変なことなのです。でも、行くからには、より長期の旅行と思って南極大陸を思いっきり満喫しつつ有意義な旅行にしたいと思います。

写真は準備旅行時のもの、1000km内陸にあるドームふじ基地への起点です。
注:南極観測隊では宿泊を伴う観測のことを旅行といいます。


2015-10-11

オーロラシーズン残りわずか


南極ではだんだん夜が短くなり、白夜の訪れを感じる季節になってきました。
明るくなるのは良いのですが、次第にオーロラが見れる日も残り少なくなってきました。
というわけで、久しぶりにオーロラムービーを公開します。


Antarctic night sky from AntarcticLIFE on Vimeo.

2015-10-05

弁天様

昭和基地から約16km、1次隊も立ち寄ったという氷に囲まれた小島にその像はありました。



最後は人力

昔の南極観測隊員は燃料のドラム缶を人力で運んで大変だった・・・
過去の話だと思っていたら、沿岸用の雪上車では観測小屋まで燃料ドラム缶は運べない!?
とうとう自分たちにももその時がやってきました。海氷のソリから100m離れた観測小屋まで人力で運ぶことに。マイナス30℃の中でも汗だくです。南極で最後に頼れるのはやはり人力?


さすがに一気には運べません

1本運び終えて・・・まだ1本あります。

南極用低温燃料(軽油):通称 南軽

2015-09-22

Hamna Glacier

 海氷が安定して、日が長いこの時期は野外調査が多いので、基地にいる日が週に1日なんてこともあります。そのためブログになかなか投稿できませんが、 この時期いままでなかなか行けなかった場所に行っていますので、少しずつ皆さんにもご紹介したいと思っていますので、楽しみにしていてください。まずは先日行ったハムナ氷瀑から

Front of the glacier Photo by M. Takahashi — National Geographic Your Shot


2015-08-24

ラングホブデ

昭和基地から約37km離れた露岩地帯ラングホブデに行っていました。ラングホブデに行くのは7ヶ月ぶり、夏期間はヘリで10分くらいでしたが、この時期、雪上車で行くには、まずルート工作に3日、ルートができても片道4時間以上かかります。

2015-08-20

プレッシャーに負けない!


海氷上のルート工作をしていてクラックの次にやっかいなのが海氷同士がぶつかってできるプレシャーリッジです。大きいものは、長さ数km、高いところは10m以上にもなります。なんとか雪上車で通れる場所を探して通過します。今年は昭和基地沖の海氷が極夜前に大きく流れた影響か? 例年無い場所に巨大なプレッシャーリッジができてるようです。雪上車を安全に通過させるのは精神的にもかなりのプレッシャーです。



2015-08-16

K2



早いもので、2015年8月16日で「どさんこ同人K2登山隊」から11年。もう自分たち以外は覚えていないだろうと思っていたら、昨年公開されたK2の映画のパンフレットや説明に我々のことが・・今こうして南極に来れたのも、共にK2を目指した仲間と、支えてくれた多くの人達のおかげです。あらためて感謝! 

2015-08-07

今日の12枚!

写真雑誌NATIONAL GEOGRAPHIC Your Shot に投稿した写真が、8月6日のDaily Dozen(今日の12枚)に選ばれました! まさか自分が撮った写真が世界中の人から気に入ってもらえるとは思いもよりませんでした。他にもいくつか投稿してますのでリンクからどうぞ!

Daily Dozen — Photos -- National Geographic Your Shot


2015-08-01

当直な1日


昭和基地で暮らしていると、基地を維持するために様々な作業を共同でしていますが、中でも大事なのが隊長を含む26人が毎日交代でしている当直です。

 当直は食事の配膳、清掃、ゴミ出しなど、隊員が毎日快適に暮らすために必要な雑用をうけ負います。そんな当直の1日のスケジュールは

7:30~朝食の準備(調理隊員が早起きしてつくった料理を並べるだけですが・・・)
8:30~朝食の食器の片付け
9:00~11:00 そうじ (トイレ、洗面台、風呂など)
11:30~昼食の準備
13:00~集積場のゴミを焼却炉棟へ運ぶ、通路など曜日別のそうじ
15:00~自分の業務
17:00~夕食準備
18:00~夕食
18:40~全員ミーティングの司会
19:00~厨房の清掃

と、けっこう忙しいのですが、手が空いている隊員も手伝ってくれますので大丈夫です。


当直の相棒、ロボット掃除機

お風呂の掃除

食事の写真をとるもの大事な仕事

トイレ清掃

曜日別清掃、この日は窓ガラス
厨房清掃、当直終了まであと少し

























2015-07-17

風速30m/s

昭和基地は朝からブリザード、

風速は30m/sを越え、低気圧の接近とともに気温も一気に-7℃まで上昇しました。
こんな激しいブリザードの時には、基地主要部の建物から外へ出ることは許されません。
しかしながら気象などブリザード中でも観測を中断できない部門もあります。隊長の許可のもとに観測に必要な交代要員の移動をサポートすること。これも私の重要な任務です。

しかし、このくらいのブリザードになると、自分の足元さえはっきりとは見えません。そこで移動はライフロープとよばれる建物間に張られたロープ伝いに歩きます。切れたり、通りにくいところが無いかなど、普段からメンテナンスしているライフロープですが、今日ほどありがたく感じたことはありませんでした。

 このブログを書いている今現在、外の風速は35mを越え、基地はガタガタと揺れています。さすがにここまで強くなるとライフロープがあっても移動はできません。 



Brizzard0717 from AntarcticLIFE on Vimeo.

2015-07-16

風まかせ

極夜が明けて、野外活動再開!

まずは隣島、西オングル島へ行ってきました。
 この島の観測機械は風力発電でうまくいくはずでしたが、極夜中は風がかなり弱い日と、風が強すぎる日の繰り返しで充電量が減ってきたためです。



風が強くて充電量が減った!?

 実は風力発電機は風がかなり強いときは、プロペラや本体がこわれないように風を避ける構造になっているためです。自然から必要な分だけエネルギーを得るのは難しいですね。

2015-07-15

-37.8℃

2015年7月14日、昭和基地の最低気温です。
外を歩くと、こんな感じになります。


2015-07-14

2015-07-12

極夜最終日

いよいよ明日は極夜明け、太陽が30分ほど姿をみせる予定です。

ミッドウィンターが終わってからは極夜明けの野外活動の準備や、倉庫の在庫整理などで忙しくしていました。ブログになかなか投稿できていなくて、すみませんでした。

さて、遅くなりましたがミッドウィンターの様子を6月22日の記事に投稿しましたので、ご覧ください。

こちらもあわせてどうぞ!
公式ブログ「昭和基地NOW:ミッドウィンターフェスティバル」

極夜6月22日15時ころの様子、月が明るいですね

2015-06-27

とれたて南極産イチゴ!


昭和基地のグリーンルームで、なんと!イチゴが収穫されました。
種を植えたのが3月22日、普通であれば種から収穫までは1年かかるはずだったので、食べられるのは次の越冬隊かと思われていましたが・・・我々、農協係の愛情がよかったのか、ご覧のとおり、小粒ながら、3ヶ月で収穫することができました。さて、そのお味は・・・







2015-06-22

Mid Winter Festival

 極夜のお祭り、ミッドウィンターフェスティバルが4日間にわたって開催されました。 太陽がでなくなって最も暗くなる南極の冬至にあたるこの時期。 太陽のことは忘れて、隊員みんなで様々なイベントを企画して、楽しみました。

グリーティングカード、別バージョン
各国の南極基地から届いたグリーティングカード

前夜祭、雪面プロジェクションに注目

かなり本気な雪合戦
和食ディナーの一部
初日の和食ディナーを終えて




もちつき
カルタ大会
かまくらカフェ
音楽祭
極夜のラーメン屋台
パンポン(板を使ったミニテニス)
フルコースディナーの一部


フルコースディナーの一部

最終日のディナーを終えて


特製テーブルクロス、ミシン係の力作です。