2015-06-27

とれたて南極産イチゴ!


昭和基地のグリーンルームで、なんと!イチゴが収穫されました。
種を植えたのが3月22日、普通であれば種から収穫までは1年かかるはずだったので、食べられるのは次の越冬隊かと思われていましたが・・・我々、農協係の愛情がよかったのか、ご覧のとおり、小粒ながら、3ヶ月で収穫することができました。さて、そのお味は・・・







2015-06-22

Mid Winter Festival

 極夜のお祭り、ミッドウィンターフェスティバルが4日間にわたって開催されました。 太陽がでなくなって最も暗くなる南極の冬至にあたるこの時期。 太陽のことは忘れて、隊員みんなで様々なイベントを企画して、楽しみました。

グリーティングカード、別バージョン
各国の南極基地から届いたグリーティングカード

前夜祭、雪面プロジェクションに注目

かなり本気な雪合戦
和食ディナーの一部
初日の和食ディナーを終えて




もちつき
カルタ大会
かまくらカフェ
音楽祭
極夜のラーメン屋台
パンポン(板を使ったミニテニス)
フルコースディナーの一部


フルコースディナーの一部

最終日のディナーを終えて


特製テーブルクロス、ミシン係の力作です。

2015-06-21

グリーティングカード

南極にある各国の越冬基地では、極夜でも最も暗くなる冬至にあたるこの時期、ミッドウィンターフェステバルというパーティして、長い越冬期間の中間まできた事を祝います。
その時に各国の基地とグリーティングカードを交換するのですが、各国の基地の様子や国柄が出ていてなかなか凝ったものが多く、実際にその基地に行けなくても、南極で頑張っているたくさんの仲間がいることを実感させてくれます。

今年の日本隊のグリーティングカードはこちらです。
隊の雰囲気が伝わったでしょうか?

2015-06-13

雪上車、整備中

南極での車両トラブルは場合によっては命にかかわります。そこで、極夜明けの本格的な野外調査に備えて、車両隊員が雪上車の整備をしています。私も野外で毎日乗ることになるので、整備を手伝っています。
昭和基地の車両整備工場、自然エネルギー棟に入った雪上車。今回整備していたのはSM40、沿岸の海氷の移動で活躍する中型の雪上車です。
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雪上車のエンジンは運転席と助手席の間にあり、寒いところでも車内から整備ができるようになっています。
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駆動ギアのオイル交換、汚れたオイルを抜いて、低音に強い南極仕様の特別なオイルを入れます。
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寝ているのではありません。車体の下の整備中
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履帯(りたい=キャタピラー)の車輪やサスペンションにグリスをいれていきます。
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他にも整備する部分はたくさんあるので、1台整備するだけでも数日かかります。でもこうして丁寧に整備された雪上車であれば、安心して野外に行けますね。

2015-06-07

西オングル再び?!

風力発電ミッションが成功して、極夜期間中には行かなくて良くなったはずの西オングル島ですが、なんと一部観測データの伝送エラーが発生、急遽、行くことになりました。
 西オングルに限らず、観測系は様々な観測機械を厳しい南極で動かしていますので、観測データを得るために、このようなトラブルに対処していくことは本当に大変な作業です。
 すっかり日は短くなりましたが、薄明を利用して、日帰りで無事ミッションを成功させることができました。

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もう極夜、10時から14時ころまで空は薄明るくなりますが、太陽が姿を見せることはありません。
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日中でも月がキレイでした。ピンク色とその下のブルーの部分が地球影と言われる大気に映る地球の影です。
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この日の最低気温はなんと-30.7℃! お湯花火もキレイにできました。

レスキュー訓練

もし、昭和基地内や野外活動時に事故が起こったら・・・
ここは南極、救助に行けるのは基地にいる残りの隊員だけです。そんな事態に備えてレスキュー隊員の訓練を実施しました。ただし、レスキュー隊員といっても観測や設営の一般隊員で、日本では冬訓練で体験したのみで、その後特別な訓練を受けてきたわけではありません。そのため、この訓練までにはロープの使い方からレスキュー器具の使用方法などの基礎訓練を積んできました。

今回想定したのは、クラックやクレバスに転落した隊員の救助です。
建物周辺のドリフト(雪山)を事故現場に見立てて、雪上車を支点に、負傷者役の隊員のところにロープを使って降りて行って、負傷者をハーネスやストレッチャー(担架)を使って引き上げました。
 最初は慣れない器具と分厚い手袋での作業に難儀していた隊員も回をこなすにしたがってスムーズに救助できるようになりました。
 
 レスキューは無いのが一番ですが、いざというときには素早く対応できるようにしておかねばなりません。

訓練風景 -28℃、酷寒の中での訓練でした。
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引き上げ側、救助の支点に雪上車を使うのが観測隊ならではですね
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極夜時期の救助も想定して、暗くなるまで訓練は続きました。
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2015-06-06

それでも花は咲く

 太陽も昇らなくなり、極夜まっしぐらの昭和基地ですが、そんなとき、基地内のグリーンルームでなんと花が咲きました。 夏期間でも南極で花を見ることはありませんので、この極夜時期に花が見れるとは思いませんでした。 実が採れるまで育つにはまだまだ時間がかかりそうですが、南極に咲いた花は隊員達の目を和ませています。

イチゴの花

ゴーヤの花

2015-06-03

6月1日は何の日?

 6月1日は気象記念日&電波の日です。毎年、昭和基地では気象隊員と通信隊員を中心にこの日をお祝いします。目玉は気象隊員がこの日のために忙しい勤務の合間にコツコツと作ってきたカマクラと、そこで営業するバーです。ちょっと寒いけど、暖かみのある素敵なバーでした。

素敵な看板ですね

そんなに広くは無いですが居心地は最高です。

この時の外気温は-25℃、かまくら内は-18℃でした。





2015-06-01

大型雪上車、始動

極夜になりましたが、まだ11時~14時くらいは明るいので、全長約7m、車体重量約11t、最大牽引重量21tという観測隊最大の雪上車SM100Sを見晴岩という雪上車置き場から海氷を通って管理棟前に移動させました。ちなみにこのSM100シリーズ、大きさこそ世界最大ではありませんが、耐寒性能-60℃の実績は他雪上車では無いそうです。 宿泊もできて、内側からエンジンをメンテナンスできるなど、酷寒の内陸旅行をするための知恵が随所に詰め込まれています。極夜明けはこの雪上車で南極大陸に行きたいですね。



















始動の動画はこちら


SM100S from AntarcticLIFE on Vimeo.

極夜入り

日本では日差しが強くなり暑くなっていく季節ですね。 
 こちら昭和基地では5月31日から7月12日までは日の出と日の入りの時間が1時間以内となり、太陽が姿を見せない「極夜」 polar night になります。しばらくは太陽は姿を見せなくても地平線近くにあるので、いきなり真っ暗にならずに夕暮や朝焼けのような明るい時間帯はあるのですが。夏が白夜だったことを考えると、さすが極地、極端ですね。ちなみに白夜(太陽が沈まない期間)は11月22日から1月末までです。太陽は思った以上に我々の体調に影響を与えてるらしく、越冬隊員にとっては辛い季節になるようです。 

規則正しく過ごして、この時期を乗り越えたいと思います。